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Superb AI、産業特化型VFM(Vision Foundation Models) 『ZERO』を発表

Superb AI Japan
2025/08/20 | 10 min read

CVPRチャレンジで世界トップクラスにランクイン ――「コスト効率とグローバル競争力を両立した実用型AI」
Vision AIを専門とするSuperb AI(代表:キム・ヒョンス、https://superb-ai.com/)は、独自に開発したVFM「ZERO」の正式リリースに加え、2025年に開催された世界最大級のコンピュータビジョン会議「CVPR 2025チャレンジ」において、優れた成果を収めたことを24日に発表した。
同社は「オブジェクトインスタンス検出チャレンジ(Object Instance Detection Challenge)」で世界第2位、「ファウンデーションフューショットオブジェクト検出チャレンジ(Foundational Few-Shot Object Detection Challenge)」では第4位にランクイン。なかでも個別オブジェクト検出分野での第2位という快挙により、CVPRワークショップでの発表機会を獲得し、世界中のAI専門家に向けて自社技術を直接紹介するチャンスを得た。
![[図1.] ボックスベースのプロンプト可視化(小売/ゲーム)、テキストベースのプロンプト可視化(医療/運転) - Superb AI 提供](https://cdn.sanity.io/images/31qskqlc/production/598694b90235d1e0445c64980dbdb36b456e3c8e-902x510.png?fit=max&auto=format)
[図1.] ボックスベースのプロンプト可視化(小売/ゲーム)、テキストベースのプロンプト可視化(医療/運転) - Superb AI 提供
今回の成果を支えた「ZERO」は、テキストベースのLLMのように事前にトレーニングされた汎用型のVision AIモデルで、追加のトレーニングを行うことなく、多様な視覚タスクに即座に対応できる柔軟な構造を備えている。現場での実用性を重視し、複雑な設定なしで即時利用可能な「ZERO(0)学習」、リアルタイムでの適用が可能な「ZERO(0)待機」、多様な環境下でも一貫したパフォーマンスを発揮する「ZERO(0)限界」といった機能を搭載している。
『ZERO』は、グローバル基準を満たす最先端技術を活用したVFMであり、国際的な標準ベンチマーク「LVIS(Large Vocabulary Instance Segmentation)」において優れた成績を記録した。特に、例画像をもとに多様なオブジェクトを検出する「視覚的コマンドベースのオブジェクト検出(Visual-I AP)」カテゴリーでは、世界トップレベルの性能を実証している。 この機能では、ユーザーが例画像を入力するだけで、AIが追加のトレーニングなしに多様なオブジェクトやパターンをリアルタイムで認識できるかどうかが評価された。欠陥検出や多品種製品の識別、異物検出など、産業現場で繰り返し発生する作業に対して、実運用レベルで活用可能なAIとして『ZERO』は高い有用性を示している。
*LVIS(Large Vocabulary Instance Segmentation) は、Metaが開発した大規模なオブジェクト検出の評価基準。1,200を超えるカテゴリを含み、AIモデルの性能は AP(Average Precision:平均精度)という指標で評価される。現在では、グローバルで広く使われている主要な評価基準のひとつとなっている。

[表] 37ドメインにおける平均パフォーマンス、Visual Interactive Average Precision(*- : 対応していないプロンプトタイプ)
『ZERO』の産業適用性を検証するために、Superb AIはマルチドメインの産業用データセットを用いた独自のベンチマークを構築し、計37の産業分野を対象にテストを実施。テキストベースの検出(Text AP)、画像ベースの検出(Visual AP)、そして総合指標(Max AP)のすべてにおいて、グローバルのトップモデルを上回る結果を示した。製造、物流、小売、セキュリティといった幅広い産業分野において、確かな競争力を実証したことになる。
最も注目すべきは、その圧倒的な開発効率に基づいて実装された点だ。グローバルトップモデルが2,000万〜1億件規模の大型データセットを用いる中で、ZEROはわずか90万件のデータポイントと8ヶ月の開発期間で同等のパフォーマンスを達成。短期間・低コストで世界水準のパフォーマンスを実現した画期的な事例として、AI開発におけるアクセス性と生産性の両面で大きな意義を持つ。
Superb AIのCEOキム・ヒョンスは、今回の成果について次のように語る。「当社は創業当初より、大規模な資本やインフラに依存するのではなく、効率性と業界特化型の戦略に注力してまいりました。このたびの成果は、限られたリソースでも高性能なAIが実現可能であることを証明するものだと考えております」さらに続けてこう述べた。「ZEROは単なる技術ではなく、ひとつのアイデアから現場へ即時に導入できる実践的なツールです。これまでも製造、物流、医療といった業界においてAIイノベーションを進めてまいりましたが、今後もZEROを通じて産業分野におけるAI変革を加速させ、グローバル市場における実用志向のAIの新たな基準を築いてまいります」

Superb AIについて
Superb AIは、エンタープライズ向けのAIトレーニングデータプラットフォームであり、ML(機械学習)チームが組織内でトレーニングデータをより効果的に管理・提供できるよう、データ管理の新しいアプローチを提案しています。2018年に発表されたSuperb AI Suiteは、自動化、コラボレーション、プラグアンドプレイモジュールのユニークな組み合わせを提供し、多くのチームが高品質なトレーニングデータセットを準備する時間を大幅に短縮する手助けをしています。この変革を体験したい方は、今すぐ無料でご登録ください。



